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「こっちに住みなよ! そうしたら、僕達と一杯遊べるよ!」
子鹿がはしゃいで、青年に寄りかかりました。それを今度は雌鹿が諫めました。
「いい加減になさい」
両親に叱られた子鹿は落ち込んで、俯いてしまいました。
「そうね。その時は私と仲良くしてね?」
日和がしゃがんで、子鹿の頭を撫でました。子鹿は「僕の言葉が分かるの!?」と驚きました。青年も又、彼と同じように驚いていました。
「いいえ。ただ、何となく、仲良くしましょう。って意味かしらと思っただけ」
その返答を聞いた森の民達は彼女がどれだけ心優しい人間であるかを悟りました。
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