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結婚式
青年と日和はほどなくして結婚しました。二人の結婚式は人間の世界と森の民達が住む場所とで二回執り行われました。どちらの式も盛大に行われ、祝杯が挙げられました。
「ねえ、こっちに住むの??」
子鹿が首にネクタイを模した葉っぱを付けて、青年に尋ねました。
「ああ、その事なんだけど、暫くは人間の世界に住む事にしたんだ」
「なんだぁ。ざんねん」
子鹿はしょんぼりしてしまいました。そんな子鹿をウエディングドレスに身を包んだ日和が「暫く色々な片付けがあって、それが終るまで待っていて欲しいの」と告げました。
「うん! 待ってる!」
子鹿は嬉しそうにぴょんぴょん跳ねると喜び勇んで両親の元へ戻りました。
式も無事に終り、ドゥルーク達との交流は順調。日和のお腹には彼の子供が宿っていました。
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