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「ブルー・ベアは、人の、言葉だけで無く、あらゆる動物の言葉を、理解出来る様に、なって、しまったからです?」
男の子は図鑑に書いてあった字をそのままゆっくり読み上げて、首を傾げました。
「僕だって、理解できるよ。ドゥルークだけじゃない。鳥や兎や鹿やどんな動物とも普通に話せる」
「良いかい、♦♦♦。それは普通の人達からしたら普通じゃないんだ」
「どういう事?」
「大概は自分と同じ生き物の言葉しか分からないんだよ」
「自分と同じ? 僕もドゥルークもこの世に一人しか居ないよ?」
「だあー! もう! そうじゃない! 人間は人間の熊は熊の言葉しか分からないって事さ」
「そうなの? でも、僕達は分かるよ」
「そうさ。だから、普通じゃないんだ」
「ふーん。何だかよく分からないや。じゃあ、どうして言葉を理解出来る様になったらお肉を食べるのを止めたの?」
男の子は腕を頭の後ろへ組んで口を窄めて変な顔をした後、ドゥルークの方へ顔を向けました。
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