成長

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成長

男の子は時間が来ると自分の家に帰って行きました。男の子とドゥルークの交流は何年にも渡り、続いて行きました。 その間、男の子はドゥルークとの約束を守り、自分の能力の事を一切口外しませんでした。 月日が流れて、男の子は青年へと成長しました。 「ドゥルーク!」 青年は何時も彼と会う大きな樹の前で彼の事を呼びました。その声に「♦♦♦」と青年の名を呼びながら、蒼い毛を揺らしながらのさりのさりとドゥルークが現れました。 「どうしたんだ?」 「君にどうしても合わせたい人が居るんだ!」 そう言うと、青年の傍らには若い女性が立っていました。とてもおしとやかそうで、気品のあるお嬢さんでした。
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