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ドゥルークが立ち上がると女性は驚いて「きゃ」と可愛らしい声を出して、青年の背中へ隠れました。
「おい、ドゥルーク」
青年がキッとドゥルークの事を睨み付けました。
「いや、すまん。握手しようとしただけなんだが」
再び四つん這いに戻るとドゥルークは申し訳なさそうな表情を見せました。
「大丈夫だよ。さあ、おいで」
青年に手を引かれて女性はおずおずと背中から顔を出して碧い熊の前に立ちました。
「僕の将来のお嫁さん、御御神 日和さんだ」
そう、紹介された女性はお辞儀をした後遠慮がちに「初めまして」と挨拶しました。
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