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覚悟
暫く走った後、ドゥルークは後ろを振り返り、青年が追い付いていない事を確認してから日和の事を降ろしました。
そこは木に囲まれた森の中の広場でした。広場だけは、不思議と木が生い茂っていませんでした。
「すまないね。何度も驚かせてしまって」
「い、いえ」
「君に聞きたい事があるんだ」
「はい」
「君はアイツの事を何処まで知ってる?」
「と、言われますと?」
「アイツの能力の事は知ってるのかと聞いてる」
ドゥルークは広場の真ん中にどしりと座り込みました。
日和はその隣にスカートを整えて、座りました。
正直、その行動は彼にとって予想外の事でした。
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