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電話の途中でいきなり背後から抱き上げられて、手に持っていたスマホも取り上げられてしまう。それが誰かなんてわざわざ確認しなくても分かるわよ。
「まさか柚瑠木達の所に逃げ込もうなんてことは考えてないよな、香津美。」
俺様だけど私に対しては優しく甘い聖壱さん……けれど今日の彼はいつもと違ってて。私を逃がしてやろうという気は少しも無いようだった。
聖壱さんに抱き上げられたまま、連れて行かれたのはバスルーム。私を下へ降ろすと、彼は勝手に私の服を脱がし始めてしまって……
「ちょっと、待って!服くらい自分で……!」
「駄目だ、今日は全て俺がやる。服を脱がすのも、お前の身体の隅々まで洗うことが出来るのも……俺だけの権利だろ?」
そんな聖壱さんの威圧的な言い方に戸惑ってしまう。講師がただタイプの男性だった、それだけで貴方はこんなに余裕をなくしてしまうの?
怖い顔をしているはずのに、そんな聖壱さんがこんなに可愛く見えてしまうなんて……
「……そんなの決まってるでしょ?」
「……ちゃんと答えられなかったから、お仕置き追加だな。」
聞いてないわよ、そんな事!私の服を全て剥ぎ取った聖壱さんは、自分だけシャツとスラックスを着たままの姿で私を浴室内へと連れて行ってしまう。
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