空気を読まない女の独り言

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私、大川あや💓は 俗に言うところのKYだ。 決して空気を読んだり、 人の顔色を伺ったりしない。 忖度なんて、もってのほかだ。 なにゆえ、他人に弄ばれなきゃいけないのか? 私の人生、私の勝手だ。 自由な風に身を任せる。 私なりのルールや掟がある。 自由と責任はセットである。 それ故、たくさんの犠牲を払ってきた。 何故ならば、自由という名の わがままのせいで 思わぬハプニングに出くわすことがあるからである。 例えば、道路の真ん中を歩いていると 後ろからクラクションを鳴らされる。 私はどかない。 歩行者優先なのだから、待てばよいと考えているからである。 轢いてもらえば、治療費をぶんどれる。 商店街を歩く時でもそうだ。 真ん中をひたすら歩く。 真ん中を歩くほうが、 左側からでも右側からでも 対応がしやすいからである。 電車に乗る時は、押しのけてでも 座ろうとする。 優先座席であろうと座ったもん勝ちである。 見た目は健康体そのものだから、 クレームが入るが 聞こえないふり。 それでもしつこく注意される場合は 癌患者であることを告げる。 一旦落着。 喫茶店に於いても、自分の好きな席が 空いていない時は 空くまで近くの席にぶんどって ひたすら待つ。 ウェイトレスも心得ていて、 空いたら教えにくる。 そこまでして、自分の好きな席に こだわる。 空いている時は機嫌が良い。
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