俺がΩになりまして※

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『・・・う。侑っ!!』 『ふぇっ!?』 大きな声で名前を呼ばれ勢いよく体を起こせば、なぜか若干涙目の父さんが俺を見ていた。 『良かった〜!!中々起きんけ心配しただで!?』 『今何時・・・?』 『侑の発情期(ヒート)が始まった次の日の朝8時。』 『えっ。1日経っとるん・・・!?』 1人で処理をしてからほんの1、2時間くらいしか経ってないと思ってたのに・・・。 まぁ最後の方は記憶がぶっ飛んでたし、いつの間にか気絶しちゃったのかもな。 『体は大丈夫なん?どっかえらいとこない?しんどかったら()ってよ?』 『んー。喉は若干乾いとるけど発情期(ヒート)の方は落ち着いとるかも。』 『そっか。初めての発情期(ヒート)だけ不安定なんかもなぁ。ご飯食べて抑制剤飲んだら病院行ってみよっか。』 『分かった。』 『じゃ、準備してくるけぇ着替えて降りてきんさい。』 ーバタンッ。 『うっ、うぅぅぅぅぅっ!!』 扉が閉まったと同時に、俺の口からは言葉にならない音が零れ落ちた。 いやだってさ!? 父さんと会話してる途中に気付いたんだけど、俺のベッドは処理してた時のまんまなわけよ。 つまりベッドの上の惨状が父さんに見られたわけで。 ・・・今すぐ地面に埋まるか切腹したいくらい恥ずかしい。 だってこんなん“父さんが持ってきたを使いましたよ〜!!”って言ってるようなもんじゃん・・・。 『もう俺お婿に行けれん・・・。』 “侑萊はお婿じゃなくてお嫁さんじゃない?”と脳内の親父が言うけど、それはガン無視してやった。 何で脳内でもデリカシーってもんがないんだよ、親父。
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