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『・・・っ!!ん、やぁっ!!なめ、んなぁっ!!』
グチュッ。と耳孔を舌で掻き混ぜられた後に耳介を柔く食まれれば、まるで身体の自由を奪われたかのように身体が勝手に跳ねる。
発情期じゃないのに身体中が甘い熱に冒されていくのを感じて、先程とは違う涙が頬を伝った。
『耳舐めただけでこんなトロットロになるんだけぇ、あんな近くに寄っちゃいけんだで?ゆーちゃん、αなのに・・・。』
その後に続く言葉は俺に聞かせる気がないのか、無防備な耳朶に歯を立てた。
α特有の鋭い犬歯をわざと当てているのか、耳朶にじわじわと痛みが走る。
『か、ぢゅきぃっ!!い、ってぇ、よっ!!』
『ごめ、ゆーちゃん。止まんない・・・。』
耳朶に出来た傷痕に舌を這わせた後、嘉月の熱い息が首元にかかった。
まさか、と思って振り向こうとする・・・その前に。
ーガリッ!!
項のほんの僅か上に、嘉月の牙が突き刺さった。
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かなり短い背後注意回でした
嘉月は本能で動き過ぎなので、侑萊はすぐさま逃げるか番になることをオススメします
ちなみに『ゆーちゃん、αなのに・・・。』の後に続くのは『噛みたくなるけぇ。』です
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