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自分の身体がカイロになってしまったんじゃないかって錯覚するくらい、身体中が熱を持つ。
初めての発情期が来た中学生の時よりも強烈なそれは俺の思考をドロドロに溶かして、目の前の幼馴染を誘うことしか考えさせてくれない。
「かぢゅき、かぢゅきぃっ!!」
いつもの自分からは想像もつかないくらい甘い声で幼馴染・・・嘉月を呼ぶ様はαに精液を強請るΩそのもので、頭の片隅に僅かばかり残った理性に大ダメージを与えてきた。
・・・俺、何だかんだでΩだったんだなぁ。って。
「あ゛ーっ!!ゆーちゃん可愛すぎてつr・・・っ、可愛いって言った瞬間締まった。」
「あ、んぅっ。かぢゅき、らしてぇっ!!」
「言われ、なくてもっ!!」
バチュンッ!!と一際大きな音を立てて身体同士がぶつかった瞬間、胎の奥底に熱いものが叩き付けられた。
ドクドクと注がれる熱によってドロドロだった思考が少しずつ正常に戻っていくのを感じながら、俺はブラックアウトしそうな意識の中で考える。
・・・なぜ、こんなことになってしまったのかを。
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