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俺が蜜瓏の話(吉岡先輩に“アソンデ”貰うために金髪・・・云々は割愛した)を聞かせると、吉岡先輩は嬉々として俺に蜜瓏と出会った時からの話を聞かせてくれた。
『蜜瓏と出会ったのは小学生の頃なんだけどなァ、あの頃の蜜瓏は今よりちょっとぽっちゃりで、よく同学年のクソガキ共にからかわれてたんだよ。蜜瓏はよく見りゃ可愛い顔してるし性格も良かったから、好きな子虐めたいタイプのやつらには格好の餌食だったんだ。・・・で、偶然からかわれてたとこに俺が遭遇してな。追っ払った後に涙いっぱいの蜜瓏を見たら、もうノックアウトよ。まだ自分がαって知らなかったくせに、“コイツは俺のモノだ”って直感的に思ったんだよなァ。』
『・・・そんなに蜜瓏のこと想ってんなら、何で他のやつと遊んだりしてんですか?』
『あ゛?しゃーねぇだろうが。蜜瓏が発情期になって番になるまでは性欲全部喧嘩に当てるって決めてんだ。喧嘩慣れしてねぇやつと一緒に遊んでも楽しくねェ。』
・・・ん?
俺今重大なこと聞かなかったか?
遊び慣れって、いかがわしい方じゃなくて喧嘩の方・・・ってこと?
つまり、蜜瓏の盛大な勘違い?
『じゃあ、吉岡先輩はセフレなんかいないってことですか・・・?』
『何当たり前のこと聞いてんだよ。俺のハジメテは蜜瓏に捧げるって決めてんだ。つか蜜瓏で精通してんのに、今更他のやつなんか見れねぇよ。』
『それ早急に蜜瓏に言ってくれません?』
アンタの分かりにくい言葉のせいで蜜瓏が誤解してんですよ!!と言いたくなったけど、蜜瓏の想いがバレてしまいそうなので何とか我慢する。
とりあえず、この2人はほっといてもくっつきそうだし、大丈夫かな。
想いを伝える前に蜜瓏の発情期が来て一悶着あるのだが、それはまた別の話で。
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次話からは高校2年生の夏にぶっ飛びます
侑萊達のイチャイチャまでもう少しなので楽しみにしていてください!!
そして需要があればスター特典にて櫂吏×蜜瓏の出会い〜初発情期までを書こうかなって思ってます
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