夏の暑さにやられまして※

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ところ変わって、現在嘉月の部屋にて。 俺と嘉月はベッドの上で正座をし、無言状態になっていた。 ・・・いやまぁ原因俺なんだけど。 嘉月がせっかく真っ赤になりながら言ってくれたのに、俺がリビングなんて嫌だと言ってしまったせいで・・・。 俺が若干後悔していると、嘉月が恐る恐るといった感じで口を開いた。 『あの、ゆーちゃん・・・。』 『ん?どうしただ?』 『ほ、本当にいいだか?もしも嫌だったら1人で何とかするけ大丈夫だで・・・?』 『嘉月。俺は大丈夫だし、男に二言はない。』 『ゆーちゃん・・・。』 『心配なんてせんでいいけ。』 よしよしと頭を撫でてやれば、手首を掴まれて押し倒される。 ふーふー。と荒い息を吐く嘉月からは、理性がほとんど飛んでいるようだった。 そんな嘉月(α)を見たせいか俺の身体もじんわりと熱を帯び始め、目の前の嘉月(α)を媚びる様な目で見つめてしまう。 ・・・ここからは、山名嘉月と池田侑萊ではなくただの(α)(Ω)の時間だ。 後に俺は、柚貴先生に言われてこの時何が起きていたかを知ることになる。 “”がお互いに求め合えば擬似的な発情期(ヒート)が始まる、ということを。
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