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あの男との会話から1週間ほどたっただろうか。
あの男が再び私の前に現れた。
「少しは思い出せたか?」
男はまた引っかかる言葉を口にした。
「あんたは誰なんだ…?」
「思い出せてないんだな? まぁ、無理もないか」
明らかに男は残念そうに言葉を発した。
「どういうことなんだ」
「お前はまだ死んではいない。それだけだ。」
「あ、あんたは何を知っているんだ! おい!」
男の謎の言葉に私は怒りながら叫んだ。
しかし男は見向きもせず、どこかへ去っていった。
一体何なんだ。どういうことなんだ。
更なる不可思議が私を悩ませる。
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