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「俺になんか頼み事ですか?」
とは言ったものの校長の頼み事は男子の俺にじゃなく、にょたチョコ男子の俺への頼み事だ。
「わしはね、学生時代モテなかった。いや、学生時代以降も全くモテなかった。何故だろう?」
あんただからだよと喉元まで出かかったが男子の俺も正直モテないから口にしたらば、それはブーメランだ。
「分かりました。報酬は何をくれますか?」
「ここにお食事券が五万円分ある。これで焼き肉はどうだ?」
「いいでしょう。では後ほど校内をまわってください」
そう告げてから俺は校長室をあとにし、クラスに戻ってから女子用の制服を手にお手洗いに向かう。その間に他の学生にょたに手早く連絡をいれる。
お手洗いの個室についてから、俺は女体化チョコレートを口にする。
食べ切るといつものように腹痛が起きて、男子から女子に体が変化していく。腹痛が収まると女体化は終了。すぐさま女子用の制服に着替えてから、お手洗いを出るとばったり校長と会う。
「あ!校長先生、見回りですか?」
俺は校長の腕に腕を絡ませる。正直、俺は男子のときと女体化したときにそれほど見た目に差はないのだが、女子になったというだけで男どもの視線は激変するんだよ。
「わし、校長だから、校内見回り当たり前だからー」
校長が分かりやすく、にやつく。少しそのまま歩くとげたんわくん(女体化済)に鉢合わせる。
「……校長……、そんなデレデレして……、ねぇ俺じゃ駄目なの?」
「へ?」
校長が素っ頓狂な声を出す。げたんわくんのアピールなどはじめてだろうからな。
その中、良くん(女体化済)も現れる。
「校長……。俺のことを良ちゃん良ちゃんって可愛がるくせに瑠璃とそんな密着して……」
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