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始まりの音
その時、私は普通に東京で買い物をしていた
でも、次の瞬間
けたたましいサイレンの音が鳴り響いた
地震、津波、火災、どれとも違うサイレンの音だ
そして、それが鳴り終わった瞬間
近くで服を見ていた女性が一瞬悲鳴を上げたと思ったら
その女性に角が生えていた
「嘘だろ、……あれは空想なんだろ?!なんで……」
そんな男性の声が後ろから聞こえた
その女性は、その男の声を聴くなりその男と視線を合わせた
また鬼が増えた
人びとはその場所から逃げていく
二人の鬼はそれを追いかける
私はずっとその場で突っ立っていた
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