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手紙を書き終えた俺が地下室から出ようと立ち上がった時だった。
地下室の扉がギィ~と音を立て、ゆっくりと開いたのである。
(誰だ!?)
俺は見付かるまいとして生い茂った草花たちに身を潜めると終始開いた扉の状態を窺う。
開いた扉の向こう側に一つの影が見える。
その影はゆっくりと此方側に近づいてきて、ハッとした。
(一花さん!?)
なんと地下室に入ってきたのは長女:一花だったのだ。
(なんでこんな早くに家にいる!?)
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