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地下室にて
拝啓
秋晴の候 橘教授ご夫妻におかれましては益々ご清栄の事と心よりお慶び申し上げます。
さて、大変恐縮ではございますが堅苦しい挨拶はこのくらいにして本題に移らせていただきます。
永きに渡ったあの計画もついに大詰めとなって参りました。
一花さん、いつかさん、二三さん、3人とも善くやってくれていますので、どうか御安心下さいと言いたいところなのですが、実を申しますと、最近いつかさんの回りにどうやら捜査官らしき者達が彷徨いているようなのでございます。
このままですとその捜査官らしき者達に教授たちの居場所が割れてしまう恐れがありますので、手紙でのやり取りはこれで最後とさせていただきますことをどうかお許し下さい。
敬具
平成二十八年九月十六日
千樹
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