4人が本棚に入れています
本棚に追加
序章〜伝説の勇者達⑦
✴︎伝説‥6話〜大量の饅頭{改}【挿絵】
※※※※※※※※※※※
ここは、オパール魔導師学園の、敷地内にある建物の中。
ミクはルナと、その建物の中で、魔導師たちと話をしていると、そこにクロノアとディアスが、話をしながら入ってきた。
「クロノア。お前、饅頭なんこ買ったんだ?」
「ん〜、そうだなぁ。10箱以上は、買ったと思うけど」
「じゅ、10箱以上って……手に持ってないって事は、まさかとは思うが」
そう言うと、その話を聞いていたルナが、
「クスクス。ディアス、お帰りなさい。もしかして、いま話していた饅頭って、あそこに山積みになっている、箱の事ですか?」
そう言われディアスは、その箱の山を見た。
「ルナ。ただいま……って。クロノア!どう見ても10箱じゃなく、30箱はあるように見えるんだが。俺の目の錯覚か?」
「ディアス。それは錯覚じゃないと思いますよ。それで、召喚は成功したのですか?」
「ああ。とりあえずは成功した。こいつなんだがな」
そう言うとクロノアを指差した。
クロノアは饅頭を食べながら、
「ん?ああ。私は、クロノア・ノギア。よろしくねぇ。それにしても、この世界の饅頭は、美味しいわねぇ」
そう言うと、また饅頭を食べ始めた。
「クスクス。面白い人ですね。私は、ルナ・バイオレットです」
「それで、ルナの方はどうだった?」
「もちろん、私も成功しましたよ。そしてこの人がそうです」
そう言うとミクを見た。
ミクは椅子に座っていたが立ち上がり、ルナ達を見て、
「私はミクなのら。よろしくなのら。ん〜、クロノアか……」
そう言うとミクは考えながら、クロノアに視線を向けた。
「もしかして、ギルド 【クロノ★デス・ローズ】 の、ギルマスさんじゃ?あっ!間違ってたら、ゴメンなのら」
「へぇー。私の事だけじゃなくて、ギルドまで知ってるって事は……」
クロノアはミクをマジマジと見ると、
「ミクって、名前だけしか知らなかったけど。まさか、アニぐるみのミク!そして【アニマル♡コレクターズ】 のギルドマスター。でも何で?」
「ホント、不思議なのら。こんな所で、デスクイーンのクロノアに会えるなんて、感激なのら」
ミクがそう言うと、クロノアは歓喜のあまり抱きついた。
「私も感激〜!噂以上に可愛いし、もふもふだし、今日は羊なんだね。うんうん、あったか〜い」
「あっ!えっと。クロノアって、思ってたイメージと、違ってたのら。その辺、破壊したりって感じの、もっと怖い人かと思ってたのら」
【挿絵:もけもけこけこ様】
「ははは……。まぁそれは、私を敵にまわせば、そうなると思うけどねぇ」
そう言うと、ミクやその場にいた者すべてが、冗談に聞こえず、この人の事を、敵にまわさない方がいいと思った。
そしてクロノアは、まだ饅頭を食べていた。
最初のコメントを投稿しよう!