序章〜伝説の勇者達⑧

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序章〜伝説の勇者達⑧

 ✴︎伝説‥7話〜泥まみれの帰還{改}【挿絵】       ※※※※※※※※※※※  ここはオパール魔導師学園。ルナ達がいる部屋の、隣にも部屋があり、そこには数名の見習い魔導師がいる。  そして、アリーシア達と同級生の、ナイル・ルゼリオとダブロフ・リディアが、椅子に座り話をしていた。 「おい!ナイル、知ってるか?」 「ふあ〜。ダブロフ、どうしたんだ?」 「いやなぁ。ルナとディアスが、異世界人の召喚に成功したらしいぜ」 「ふぅ〜ん。まぁ、あの2人なら、成功してもおかしくないだろうな」  眠い目をこすりながら、 「そういえばアリーシアも、異世界人の召喚をする為に、神殿の祭壇に行ったんじゃなかったか?」 「そういや、まだ戻ってないみたいだな」 「アリーシア。まさかと思うが、召喚に失敗したんじゃ?」 「なるほど、それで帰って来れないってか」  そう話しながら2人は、部屋を出て中庭に向かった。  ダブロフとナイルは、しばらく中庭で話をしていた。  すると目の前に、泥だらけになり真っ黒になった、アリーシアとリュウキが現れた。  2人は一瞬、誰だか分からず、その姿に驚き腰を抜かした。 「ダブロフにナイル。何で、驚いてるのかな?」 「……って、まさか、アリーシアなのか?」 「ダブロフ、そうだよ。ん〜何で、分からなかったのかな?」 「はぁ、アリーシア。鏡を見た方がいいぞ。それにしても、何で、そんなに汚れたんだ?」 「ナイル、えっとねぇ。これには色々と事情が……。ははははは……」  そう言い、アリーシアは苦笑した。 「そんで、後ろにいるやつは、誰なんだ?」 「あ〜この人はね……」  アリーシアが言おうとしたが、リュウキがそれをさえぎり、 「俺は、リュウキだ。そんで、アリーシア。ここが魔導師学園なのか?」 「あ、うん、そうだよ。やっと着いたね」 「アリーシア。まさかとは思うが。こいつが異世界人なのか?」 「ナイル、そうだよ。まぁ来る途中、色々あったからなぁ」 「リュウキって言ったか。ん〜、汚れているからよく分からんが。こいつ本当に強いのか?」 「ダブロフ。リュウキはねぇ〜、すごく強いんだよ」  アリーシアは、はしゃぎながら、 「あの、サーベルタイガーの群れを、あっという間に、倒しちゃったしねぇ。それと、フレイバードの群れに襲われた時もね……」 【挿絵:もけもけこけこ様】 ed548bb0-8eb4-4a1e-ba8a-c4c35252fb7c 「アリーシア。まさかお前、道に迷ってたのか?」 「ナイル。あははは……何処をどう間違えたのか、森に入っちゃってねぇ。やっと森を抜けてたどり着いた」 「それで、楽しく話をしている所、悪いんだが。これからどうすんだ?」 「あっ、そうだったね。流石にこの姿じゃ、皆の所には行けないねぇ。ん〜、寮のシャワー室なら、自由に使えるから……」  そう言うと、リュウキとアリーシアは、ダブロフとナイルに手を振り、寮のシャワー室に向かった。  リュウキとアリーシアが、行ったのを確認すると、ダブロフとナイルは、2人の事をしばらく話していた。
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