HONEYBEE～プロローグ～社長と別れの夜の授かり物～

北海道出張

工場を視察を終え、夜は安積工場長と幹部の人達の懇親会。
工場内のクーラー涼し過ぎて､カラダを調子を悪くしてしまった。

私は懇親会場を抜け出し、御手洗いで自分の顔を鏡で見る。
メイクしてるのに、この顔色の悪さに仰天した。
額に手を当てれば、いつもよりも熱い。微熱があるかもしれない。

風邪薬と解熱剤はホテルに置いて来たキャリーケースの中。

懇親会は何時まで続くだろうか？

東京から来た私達に最高のおもてなしをしてくれている安積工場長の手前、私一人ホテルに帰ると言うのは不謹慎。

私は顔色を良く見せようと明るめのBBクリームをファンデの上に重ね塗りした。

「これでいいかな？」

私は御手洗いから出ると社長が携帯を弄りながら佇んでいた。