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「新入社員でしかも女性の秘書を就けるなんて…会長も何を考えてるのか…」
彼は頬杖をつき、冷たい眼差しを私に向ける。
凄く品があって整った顔立ち。
その顔立ちがその冷たい視線を際立たせ、無味乾燥に見えた。
私だって内心不安だった・・・
「私は確かに新入社員ですが…熱意だけは誰にも負けません…秘書の仕事に早く慣れて、しっかりと社長のフォローが出来るように頑張りたいと考えています!」
でも、社長は私が熱弁を振るっても上の空で訊いていた。
「社長、訊いていますか?」
私は社長の態度に少しイラつき、詰ってしまった。
「俺は君の戯言を訊いてる程、ヒマじゃない。
早く今日のスケジュールを教えてくれ」
「分かりました…社長、本日のスケジュールですが…」
顔はイケメンだけど、やはり…冷たい人だ。
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