~ACT4 宣戦の狼煙~

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「そんなに攻撃的にならないで欲しいな」  そう言いながら苦笑している。  リールはそうは言われても落ち着くことなど出来ない。国王暗殺実行を失敗し、こんなところに入れられているリールの運命は、死刑なのだ。それを重々分かっているため、リールは国王へと牙を剥く。 「ラーナ。リール少年との話は終わったかね?」 「はい……」  ラーナもリールの今後の処遇については理解している。そのため、返す言葉も必然的に重たいものとなった。 「では少し、下がっていなさい、ラーナ」 「はい」  国王に言われて、ラーナはリールの傍から離れ、国王の後ろへと控えた。リールは黙ったまま国王を睨み付けている。 「かわいそうに……」 「……」  ぽつりと落とされた国王の呟きに、リールは沈黙を返す。ぎろりと睨み付けたまま、 「この国の国王自ら、俺に死刑宣告か?」  リールは、暇人め、と吐き捨てると、国王から視線を逸らした。国王はそんなリールへとにっこりと微笑んでいる。 「君の処分を言い渡そう」  国王のその声音は天気の話でもするかのように、緊張感がない。そのことにカチンと来たリールは下から国王を()めつける。国王はそんなリールの視線に気付いているはずなのだが、相も変わらずのんきな声音のまま、 「君の処分はね……」
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