~ACT4 宣戦の狼煙~

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 そこで国王はたっぷりと間を置く。 「釈放だよ」 「は?」  のほほんとした国王の口から出た言葉はリールが予測していたものとは真逆のものだった。思わずリールの口から間の抜けた声が出てしまう。そんなリールの反応を楽しむかのように、国王はもう一度口を開いた。 「聞こえなかったかい? 君のことを、釈放するよ」 「……」  聞き間違いでも何でもない。そう思ったリールは完全に言葉を失ってしまうのだった。
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