親指

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今日はNO残業DAYのため、17時を回るとさっさとみんなは会社を出た。 私は晩ごはんは何にしようかと考える。 面倒だし、のり弁と唐揚げでも買って帰るかな~。 買いに行くのも面倒だけど。 自分自身のずぼらっぷりに苦笑いする。 蒲原係長は相変わらず、意識高い系女子に誘われていた。 いつも細身の女性と居る。決まった女性ではなく、毎回といっていいほど相手は違う。 「美姫(みき)、ほら、帰るよ~」 友美が私の肩を叩く。いい音が鳴る。 さすがにダイエットしないと。 このままだとぽっちゃりが、がっつりブタ女になってしまう。 と思いながら2年ぐらい経つけど。 「美姫、先に行くよっ」 友美が急かす。 声に出す分はいいけど、美姫なんて名前を書くときは地獄だった。 美しい姫って、名前負けもいいとこ……
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