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「ちょっとパパ、突拍子もないこと言ってないで」  姉が焦ったように言葉を割り込ませた。 「そんなことより、ママの心配してあげて」  見ると、ママがテーブルに突っ伏していた。  ぎょっとしてみんなが一斉に耳を傾ける。  健やかな寝息が聞こえてきた。どうやら、嬉しい気分で酔っ払って、嬉しい気分のままに寝落ちてしまったらしい。どうりで静かだと思った。  残されたわたしたち三人はお互いの顔を見合わせて、やれやれ、と苦笑いを浮かべた。
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