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 昼と夜の間は夕方。  みんなはそうだろう。  だが、僕は違う。  僕の昼と夜の間は朝だ。  時計の針は間違いなく正しく回っている。  僕だけが異次元にいるわけではない。  それでも僕は夕方をもう知らない。  あの日、あの場所であの時間、彼女が死んでから。  僕の世界から夕方が消えた。
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