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…リナ、リナ、、、。
助けて、、。
ローナが、、、酷いことするの、、。
お城に来て、、。
あの、男の子も連れて来て良いわ、、。
リナ、リナ、、。
痛い、痛いわ、、。
それに、寒い、、。
お願い、、。
待っているわ、、。
助けて、リナ―
大好きよ、、。
それと、あの男の子、、。
もう少し魔力を見させて、、。
そしたら、、来て、、。
お
ね
が
い
リ
ナ
「はい。わかったわ、、。ママ」
何処かの湖。
青い眼の、中学生位の少女。
人形のような、表情のない顔。
だけど、顔はあの人のような面影がある。
冷たい青の月の下で。
彼女は今までの優しく、明るい面影もなく。
何もかも、忘れたように。
冷淡な表情で、にこりと微笑んだ。
そして、冷ややかな青い月の光に照らされて、、。
妖艶で美しい少女は踊る。
足が痛んでも、つまづいても。
暗い夜の間、狂ったように踊る。
周りには、黒い闇が飛び散る。
そして、、辺りを明るく照らす、小さな妖精。
クククと笑って、同じく躍り狂う。
明けない夜の間。
いつまでも、ずっと、、。
草むらの影で、光る綺麗な眼で全てを見ていた黒猫は、そっと去っていく。
誰にも気づかれぬように、、。
本当は違う、これは幻と思っているように、頭を振ってそこを離れた。
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