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第四章:謎の黒猫は使い魔にゃん?
黒猫はこちらを見つめて頭に響かせた。
『猫で悪かったね。にゃにか問題でもあるかにゃ?』
「にゃにゃにゃにゃわっかんないんだよぉ!その口調やめろ!」
『じゃあ、仕方にゃい。人間の姿ににゃってやるよ。そうすりゃにゃおる。』
すると、急に猫の金色の眼から目を開けられないほど眩しい黄金の光が放たれた。
うわあっ!
お、起きたばっかりなんだよ?!
眩ひい、、。
「ニャンニャンニャーゴロロ!!
変身魔法、解き放て我の肉体!」
フニャアアアアゴ!!!!
何処かで猫の叫び声が聞こえたあと、閃光は段々収まって人影の中に消えていった。
そして、、。
「あぁ、済まなかったね。俺、猫の姿だと本音が出過ぎるんだよな。つい、、。ごめんな。そういえば、翔っていうんだっけ?君。宜しくな、翔っ!」
目の前には、爽やかなイケメンがいた。
スッとした顎に、こちらに伸ばす白くて長い指。長く中性的にも見える睫毛と金箔のような黄金色の美しい眼。全てが整っているパーツに、位置も完璧。そして黒髪だが、リナと同じく角度を変えればどんな色にも見える。
男らしい角張った肩に、筋肉が付いている身体。座り込んでいるから解らないが、背は僕より高そうに見える。そして、金持ちが持ってそうな綺麗で滑らかな黒い布で出来た洋装の服。
にこりと笑ってこちらに手を差し伸べる姿は、白馬が居れば、完璧に白馬の王子様に見えるのだが。
だから男の僕でさえ、顔が赤くなっているのがわかる。
えええ、、。嘘だろ、、。
さっき言った言葉すべて訂正。
神かよ。
「ふふん。ありがとうね。やっぱり良い子だ。ほら、手を取って。こちらにおいで。さもないと、君も綺麗だから襲っちゃうかも知れないぞぉ。」
えっ!
う、嘘、だろ?
うわぁっ。
嬉し、、いやいや、騙されるな、僕!
あぁ、美辞麗句だな。コレ。
って。
「にゃんでリニャとおんにゃじで僕の心を読めるんだよっ!って、おい!にゃんで僕はにゃんにゃん言ってんだよ!何したんだよっ!直せ、、」
「まぁまぁ。じゃあ、1つずつ教えてあげるな?まず心を読めるのは何故か?それは、僕が使い魔だからと、弟子だからというのがあるな。弟子だったり、使い魔だったりすると、師弟魔法はこっちにも掛かるんだよ。だから君。君は先輩の俺を敬わないとね。」
ふふん。といるレンにさっきの憧れを捨てる&嫌気がしているのが誰にだって判るような嫌ぁな顔をした。のと同時に、冷たい眼で見詰めた。
「そ、そんな眼で見るなよ!ったく。あぁ、そうだ。言ってなかったが、使い魔についても教えてやろう。使い魔は、魔法を使える奴の手下の動物だ。勝手に睨まれたんで、気になってついてったら捕まって使い魔になったんだから酷いよな。そうだ、動物だから、、君もなれるぞ?どうだ、代わんないか?」
急にキラキラした眼で見つめるレン。
そんな眼で見つめても、、。
ううっ。見んな!やめろぅ。
「無理!あんにゃ奴の手下ににゃんか、にゃるかぁっ!」
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