第六章:永遠のタイムトラベラー

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第六章:永遠のタイムトラベラー

カチ、コチ、カチ、コチ… ―ぅ、、。 目が醒めると、僕は色もない、本当に何もない(・・・・)空間でふわふわと浮かんでいた。 自分の実体はないように思える。 ―ここは、、。 あぁ、僕は「時間逆行魔法」 をかけたのか、、。 時間逆行魔法は、白魔法と呼ばれるangel(天使)の手助けがあって成り立つ魔法だ。 所詮、使い魔のレベルが下がったモノ。 だとしたら使い魔を使えばいい話だが、生憎僕には信頼できる使い魔になりそうな奴は見つかっていない。 だから、自分の側にいつも付いているangel(天使)を使うしかない。 ―ありがとう、angel。 助かった。 じゃあ、案内してくれるか? 目の前にいつの間にかいたangel(天使)は返事のように顔を見せぬまま道なき道を進んでいった。 angel(天使)は、すぐ気が変わる。 ―嫌いなんだよな。上から目線で。 でも、自分の記憶を取り戻すためには、コイツのチカラを借りないとならない。 ―まぁ、進むしかない、か。 僕はangel(天使)の後を付いていき、天使の足跡の輝く道を浮かんでいった。 先程までの時計の規則的な音は、angel(天使)に近づく度速く、大きくなって――― その時、僕は気づかなかった。 気を失う直前、あのangel(天使)が見せた笑みに――――
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