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第一章:妖精のスカウト?!
「あーあ。どうして僕だけ、、。」
誰もいない教室の中。
暖かい光が差し込んできらきらと輝いている。
その光に照らされる美少年、、。
箒を持ち掃いている姿は、正に絵のよう、、。
その名は柚木翔。
心はそれなりに優しく、頭はそれなりだ。
その顔には、まるで王子のような美しい微笑みを携えている…だったらいいんだけど。
確かに、綺麗な景色ではある。
だけど。
フツーな男子だし。
まあ、美少年、、はいいとして。
笑ってないし。
逆に、居残り掃除で笑えるかっつーの。
そう。
僕は、掃除の時にふざけたと、いちゃもんつけられて居残り掃除なんだ。
まあ、部活やりたくなかったから、やりませんように、、って願ってたんだから、まあ仕方ないか。
ははは、、。
いつもこんなことないのに、何で今日はゆっちー先生が掃除見てたんだよぅ、、。
ゆっちー先生とは、今泉 湯地尾先生のことだ。
数学の先生で、真面目、、のように見えるけど、実は授業をしてるとき、こくん、こくんって寝てるんだ。
寝言で生徒に教えてるとのウワサだ。
本当だったらヤバすぎるだろ、、。
思わずその事を思い出して小さく笑う。
「おい、柚木!何笑ってんだ!ちゃんと掃除しろよ!」
やっべー!
そうだった、ゆっちー先生が見張ってたんだった!
あぁ、もう、、。
先生帰れよ、、。もっと適当にやりたいんだから、、。
思わずそう願ってしまった。
すると。
先生は一度瞬きしてから、優しそうな表情でこちらを見た。
「あー。ごめんな、柚木。俺、今日は子供の誕生日だった。お祝いしたいなってが思ってたから、明日な。
ちゃんと、やるんだぞ。じゃあな。」
すたすたすた、、。
ええっ!またか!
さっきも願ってたらその通りになったし、、。どうして、、。
そういえば前もこんなことがあったような、、?
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