第二章:世界の果ては、世界の始まり?!

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「では、、リナ。この国のことを教えてあげてから魔法教義をするんじゃよ。」 「はい、わかりました、長老っ!」 そして、長老は奥の廊下に消えていき、 リナはこちらを向いて話し始めた。 リナの話は超くどくどで長かったんで、それをまとめたのが、、。 ①ここは魔女の園と呼ばれるTerra magicaである。そして、僕の住んでいた所の果てでもあり、始まりの場所でもあるそうだ。 人間はもともとここから来たそうで。 だから見覚えがあるのかなぁ、、。 ②そして、何百年も前に隣の国で戦争が起こった。  その戦争はローナと呼ばれる魔女がある魔法を使ったせいで起こった。  その魔法は禁断魔法と呼ばれており、相当魔力が高い者でないと使えないらしい。禁断魔法は悪魔を呼び出す魔法で、何をしようとしたかは不明。だが、それには副作用があり、人々の仲違いを呼び起こすということである。国中罵詈雑言で溢れ、ついには殺し合いまで起こった。その殺し合いをよく思っていたのはローナで、殺し合いでローナは魂を得て、悪魔に何かの魔法を手伝ってもらったとみられる。今はその魂はクレア湖を戯れているらしい。だが、クレア湖には結界が張られているため、ローナは入ることが出来ない。 ③そして、戦争は百年前に収束した。それを終わらせるきっかけとなったのが この国の王子クレアと姫ルリの自殺だった。二人は戦争を終わらせるための浄化魔法、、。リナが僕に使ったのよりもっと強い、皆の心に響かせるものを発動させるために、世界を形作ったといわれる妖精(名前は不明)にチカラを貸して貰ったそうだ。だが、国の皆にかける大きな魔法なので、それには代償が必要だった。そのため、二人は神秘なる池に身を捧げたという。 ④だが、二人には娘がいた。それがリナ。だが、魔力はとても強い。今も二人は池の中に沈んでいるため、リナはとても苦労して育ったそうだ。本当だったらリナはもう死んでいるはずだが、最後ローナがリナら子供たちにかけた呪いにより永遠に幼いままだそうだ。それを解くには消去魔法が必要だ。だが、魔法を使って百年経たないとその魔法を使えない上、自分たちで消去魔法をかけると一気に年を取ってしまう。すると死んでしまい、この国を継ぐ者が無くなる。だからこそ、僕が呼ばれた。そして、親の魂を呼び起こすのには、知り合いという関係のない者、そして何故か男性しか使えない。だから僕はそれにも手伝うことになる。そして、何故僕が選ばれたのかは― 色々試して、一番魔力が強かったのが僕だったそうだ。 「へぇ、、。つまり、僕が必要なんだな。」 「残念ながらそうよ。」 残念ながら?! リナは僕を無視して話し始めた。 「じゃあ、長老の言ってた通り、修行部屋で特訓よっ!」 「はぁーい、、。」
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