8人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ」
桜子からのメッセージだった。
『昨日はごめんね。私、智明くんとちゃんと話したいんだけど、いつなら空いてるかな?』
俺は、箸を置いて慌てて返信をした。
『今日がいい! 俺も桜子にちゃんと謝りたい!』
桜子も俺からの返信を待っていたのか、すぐに返信がきた。
『じゃあ今夜ね。智明くんの部屋、行ってもいい?』
『いいよ。待ってる』
桜子とのやり取りを終えて、ふう、とため息をついた。
「……彼女から?」
定食を食べ終わってコーヒーを飲んでいた颯太が俺に聞いてきた。
「ああ。今夜会うことになった。……許してくれるか分からないけど、ちゃんと謝るよ」
「仲直りできるといいね」
「サンキュー」
俺は颯太に笑顔で応え、食事を再開した。
最初のコメントを投稿しよう!