放課後と生徒会室

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▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ……やべぇ。 事故る前の俺、何しちゃってくれてんだ…どんだけ気が強いんだよ…。 事情を知ってて喧嘩売るとか。 「…つまりはお前は俺に喧嘩吹っかけられたのが気に食わなくて俺を探してたってことだよな?」 俺がそう聞くと、涼宮は苦虫を噛み潰したような顔をして俺を見る。 「今の説明でどうしてそうなるんだ?」 「え?だって生徒会長やってて家柄もよくて今まで反抗してくるやつが居なかったのに、俺が反抗してきたからムカついて探し回ったけどいなくてようやく見つけたから嫌がらせでキスしたって話かと思ってたんだけど……」 俺が要点だけ抜き取ると、「確かに俺の言い方だけだとそう考えれなくもないだろうが…」とため息をつく。 そして幸ちゃんの方を向き「コイツ鈍感か?」と聞き、幸ちゃんは真剣な面持ちで「事故で記憶喪失になってから更にそのようです」と返している。おーい、幸ちゃんだって俺とは1日くらいしか過ごしてなかったはずなのにその言い草は酷いぞ! 「それから神宮寺先輩?はなんで俺を探してたんですか」 上級生なのを思い出し敬語で話す。…今思えば年上に対して俺のあの態度は酷いな。改めよう。 「…それでは話しましょう。私と夏澄さんの出会いを…」 何故かうっとりとしている神宮寺先輩が軽く気持ち悪いが、俺は耳を傾けることにした。
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