放課後と生徒会室

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「おい、名前も知らないやつに突然キスぶちかまして来たのか」 「…最初にあった時名前教えてもらう前に帰っちまったんだよ。それから探してたのにずっと見つからなくて、ようやく見つけたからつい」 「ついじゃねーよ!あれのせいで俺周りからジロジロ見られるし最悪なんだぞ」 見られてるのはそれだけのせいじゃないよ夏澄くん…と小さな幸ちゃんの声が聞こえた気がするがなんの事かは分からない。 何も言わない涼宮にしびれを切らして、俺は自分の名前を伝える。その途端に涼宮も神宮寺もぱあ、と顔が明るくなった。 「夏澄」 「夏澄さん」 ……突然下の名前呼びかい。 「それよりなんでアンタ達俺を探してたわけ?俺聞いた話じゃ入学して2日目の夜に事故ったんでしょ。そんな短い間になんかあったの?」 「…そうか、それも忘れてしまってるんだよな……」 涼宮が寂しそうに俺を見る。 ……俺、何したんだろ。
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