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酷い目にあった・・。完全に周りから誤解されている。もし奈々にまで誤解された日には!!どうしたらいいんだーー!!うおーー!!・・大丈夫だ。奈々はそう言う噂に流される様な子じゃない。うん。たぶん。
「ただいまー」
ってあれ・・なんだこのローファー。誰んだ?
「・・何してんの神無月」
「あ!お帰り!」
「何しに来たんだよ。つか何で家知ってんだよ」
「えっ!?あっ・・れ、連絡網!」
あぁ。家電か。ハロー○ージ見りゃ住所載ってんだよな確か。これって田舎だけ??東京とかどうなの??
「まぁいいや。んで、何しに来た」
「その・・あの・・」
「あれ!?誰か来てるの??」
「何でお前まで来るんだよ・・つかちゃんと、家人のいらっしゃいを待てよ」
「いいじゃん私んちみたいなもんだし。それより、女の子連れ込むとか、両親にチクッてやる!」
「あー!面倒くせーなお前も!ちげーよ!」
「初めまして!私、一組の赤澤友紀です!そちらは!?」
「初めまして!!私は秀人と同じクラスの、神無月千尋です!よろしく!」
「はいはい。仲良くなったんだから、今すぐ、友紀んちに行ってくれ」
「何言ってんのー!折角、クラスメイトが会いに来てくれたんじゃん!それもこんな美女が!美女2人もいて何が不満なのよ!」
「お前らに会いたいなんて一言も言ってねーし」
「誰なら会いたかったの?」
え?
「羽山さんなら良かった?」
神無月の顔がマジだ。なんだ?なんで奈々の名前が出てくるんだ。
「な、何言ってんだよいきなり・・」
「誰それ!?羽山!?あー!今日、三組に転校してきた羽山奈々ちゃんか!めちゃくちゃ可愛いらしいねー!」
な、何で友紀が知ってんだよ・・
「羽山さん可愛いよね。好きになった?」
「ば、馬鹿か!んな訳ねーだろ!何言ってんだよ」
「今日ずっと羽山さん見てたじゃん」
「そ、そんな事ねーって!!」
「秀人、顔真っ赤。まさかほんとに・・?」
「あー!鬱陶しい!帰れー!!」
「あれはまずいわね・・」
「わかるの?」
「あの視線の泳ぎ方、逸らし方は嘘付いてる証拠」
さすが、幼なじみだけある。よく見抜いている。
「羽山奈々か。調査しなきゃ。よし!家いこ!2人で対策会議しよ!」
「あっうん」
たった一日で?好きになっちゃうの?
私、半年も好きなのに・・。
「羽山さんなら良かった?」
風呂の中で神無月の言葉と、表情を思い出していた。奈々が突然、家に来たら?そりゃ・・嬉しい。うん。舞い上がって踊り出すかもしれん。
今日、会ったばかりだぞ。そりゃめちゃくちゃ可愛いし、性格だっていい。まだよく知らないけど。悪い訳がない。こんなブサメンに、あんな優しく接してくれる天使だぞ。
とりあえず・・明日の朝は、電車の中を探索しなければ!会えたらいいな・・。
「うん。もう電車乗るよ。心配しないで。うん。また寝る前にね」
歓迎会楽しかったな。秀人くんも誘いたかったけど・・。女子だけだったし。また今度。
疲れた。やっぱ初日は気使うな。ゆっくりお風呂入って・・。あっLIN○。
「うん。少しなら。違うよ。うん。大丈夫」
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