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そんな事を考えていたら、鏡越しに相棒の坊主頭が呆れた表情浮かべて、何かしらをの書籍を持っていた。
書籍の題目は鏡文字でも判る"近代史"で、坊主頭が言うには影武者班の仲間ではあるが、一応まだ修学期間の年代のラクスとブラウの家庭教師もどきの事をする為に、わざわざ書店から取り寄せたと口にする。
貴族の学校は勿論あって寄宿舎に入ってそこから学府に進学という形になるんだが、俺も修了しているし、影武者班の面子は強引に貴族に引き取られたビナーとガキ共以外が概ね似た様なもんだ(そしてビナーは自頭が良いのと勘が鋭すぎて、勤勉に勉学しているのが馬鹿らしくなる具合だ)。
ただ、休暇にもなれば寄宿舎を追い出されて、その間は「バカンスだ~」とだけとは言ってはいられず、概ねの家はお抱えの家庭教師をつけられ、成績が下がる事は許されない程度に、世話人と護衛という名ばかりの監視される様な日々+社交界への下準備みたいなものだった。
そんな中で家庭教師は、生徒、教師の役割で家の繋がりで斡旋されることが殆どだが、影武者班では成人した面子で家庭教師の役割を回している。
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