216人が本棚に入れています
本棚に追加
/224ページ
俺は専ら魔法鏡を中心とした、通信魔術に技術方面で、バイルは生物学や鉄鉱石といった方面の土の精霊と相性が良いからそちらを。
プリッシュはそれこそ、専門分野でもある医学や治癒術に生物学。
そして俺の相棒は、流石賢者の影武者をするだけあって、その他諸々というか、何よりも教えるのが巧いと言うべきか、総合的に必要があればその都度に、バイルとブラウに教えてやっていた。
そんな奴の手にしている近代史は、現状の社交界と結びついている所もあるので、教えるのにも厄介な所がある。
下手すれば教科書に載っている人物が御存命という具合になっていた。
そんな俺が考えた事を拾い読んだ様に、坊主頭はヒッヒッヒッと笑う。
『旅立った後に聞いたなら、ただの面白エピソードかもしれんが、こちら側で待機中、御存命中にしてしまったなら、名誉棄損で法曹関係を駆使して訴えられて、王都の社交界ではもう居場所がなくなってしまうって話もあるってこった』
『回りくどい言い方は許可しない、……だが、下手な詮索をすれば、教科書を改訂しなければいけない事もあるというのは判った』
最初のコメントを投稿しよう!