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私たちは漂う
夜明けの露に
目が覚めて
天を仰ぐことが
できました・・・
彼岸の僅かな命です。
夏と秋の僅かな間
皆さんに愛でてもらえる
曼珠沙華。
いつの時代もこの川辺
いつの時代も見てました。
まるで昼と夜の間のように
時は明と暗とを
いったり・・・きたり。
見向きもされぬ、
踏み荒らされる時代も
・・・ありました。
食うや食わずに
心乱され、他を疑い
息つくことが精一杯の
悲しいときにもこの川辺、
僅かな間、咲きました。
乗り越えて
乗り越えて
みんなもがいて、漂って
必死の暮らしのその中に
またもや疑心な病いが
吹き荒れた・・・。
なのに・・・・・・
今日はありがとう。
私たちを見にきてくれて
私達を 「安らぎ」と
撫でてくれてありがとう。
きっと来年のこの隙も
皆さんと咲いて空をみる、
私達は小川を漂う
曼珠沙華。
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