己の歪んだ感覚が、恨めしい

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己の歪んだ感覚が、恨めしい

高校時代での食品加工実習中、福神漬け作りの為に大根を選別していた時期があった。 太すぎず長すぎず、食べるのに良いと思うものを探していた頃ふと仲間達と気になる一本の大根を発見した! 「あっ、おい見てみろよ!この大根人間の股みたいに分かれてるぜ?」 「ほうほう!」「どれどれ!」 男どもは興奮しながらそれを眺めていた。 「うわぁ…」「ひくわー…」 女子達から汚物を見る目で見られていても、彼らはお構いなしだ。 「皆あんなに浮かれてるのに、なんでじっくり見ようとせず触りまくってんだろうな?」 俺は他の男とは違う。何故ならその大根の別れた先端を見る事しか興味を持てなかったから。 その大根を調理する為、先生が見本として俺達に実践してみせるとの事で、皆は一旦集まる。 水洗いしたその大根を根元と先端を一度切られた時、俺は動揺した! (あ、あんなの!もし人間の足に例えるなら綺麗な曲線美が台無しになるんじゃないのか?) ……と、狂った考えで俺はあの大根を見ている。 思わず俺は、女子達の足を気づかれないようサッとチラ見してからすぐ眼前の大根を見る。 するとどうしてかそれを眺めているうちに、大根の両足(?)を見てると興奮した! なんとも浅ましく、歪んだ趣味だったんだろうと俺は高卒後に気付かされ嘆く事になったのは、自分と同じ癖を持っていたらしい同じクラスメイトだった男友達から…「あの福神漬作りの実習で見た股割れ大根、女の足みたいでエロいと思わなかったか?」と言われた時だった。 何故なら、俺も股割れ大根の形を人間の足に見立てて密かに興奮する[足フェチ]だと気付かされたのだから! 性的な趣味を持つのは人間の本能だ。だから、それ自体を責められてもどうにもできない。 そこに目が止まってしまうのが、人の性というものだと大人の年になるほど考えられるようになれたのは、正直救われたと今は感じる。 今の歳になってくると、堂々と自分の性癖を口に出してもそんなに抵抗を感じられなくなったのだから、やはり経験を得るのは大事なのだなと思い知った次第だ。 もし俺が誰かと結婚できそうな相手を選ぶとしても、必ず足を見てしまう事となるのは避けようがない。 そこが一番、目に留まりやすいのだから! 俺がずっと隠そうとしていた性癖に関する恥ずかしくも小さな物語、これにておしまいです。ここまで読んでくださった皆様、こんな卑しいフェチズムを持つ俺でごめんなさい(笑) 下半身に目が行くのは、避けようが無いのでしょうがないんです⁉︎ [完結] [脚フェチ]
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