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ひとりごと
あぁ、疲れた。
偽りの自分を演じて、親しい──いや、親しいと周りに思わせている人にも隠して。
心配されたってその手を振り払って。
そしてまた忘れたふりをして、繰り返す。
何度も、何度も。
明るくてお調子者で、ちょっとウザいけど憎めない『僕』を。
何度も、何度も、繰り返す。
演じ続ける。
……でもさ、もう。
なんか、疲れちゃったや。
休んだって、いいよね?
さっきから体を包むけだるさに身を任せて。
これ以上、僕が『僕』を殺す前に。
壊れてしまう前に
──おやすみ、僕
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