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夫を困らせる姉にソフィアは必死で訴える。
しかし、エリザードが聞く耳を持つはずもない。
彼女はカルタスに再度問う。
――自分のモノになれ、と。
しかし、彼が首を縦に振ることはなかった。
「私はソフィアの夫だ。彼女を裏切ることは出来ない。例え女王の命令であっても」
エリザードは生まれて初めて拒絶の言葉を投げられ、怒りに震える。
一家三人を牢獄に入れた後も、その怒りはおさまらなかった。
侍従たちを蹂躙しただけでは気が済まず、気に入らない従者をくびり殺す。
それでも気が晴れなかったのだろう。
翌朝、ソフィアをカルタスとエミリオの目の前で処刑した。
吊るされたソフィアに、エリザードの従者が一本ずつ槍を刺していく。
その様子をカルタスたちは一番近い場所で見せらている。
槍によって身体を十数ヵ所も刺されたソフィアは吊るされたまま絶命した。
妻の死という絶望を目の当たりにしたカルタスは、エリザードに逆らう気力を失くしたのだろう。
力なく項垂れている。
エリザードはソフィアの首を部屋に持ち帰り、彼女の目の前でカルタスを犯した。
脱け殻のようになった彼に跨がり、精を吸い尽くす。
その行為を、亡き妹に見せつけるかのように。
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