それぞれの、道

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いつもは外で待ち合わせるけど、たまにあたしが遅いとこうして教室まで迎えに来てくれる。 だから新しく出来た友達もみんな、優真のことを知ってる。 自分から説明する手間が省けたからよかったけど、羨ましいと言われることは多々あって。 我が彼氏ながらビックリする。 やっぱりどこに行ってもモテるタイプなんだなーって。 「どこ行くの?」 「この前茉央が借りてきたDVDまだ見終わってねぇじゃん。」 「あ、見たい!」 「そう言うと思ったから、俺の家行こうと思ってたんだけど。」 「シロと梨花は?」 あたしがそう言うと、優真は呆れたようにため息をつく。 「記念日くらい2人でいたいんだけど」 「あ、そう…だよね」 シロと梨花を含めた4人でいることが当たり前になってたから、時々こんな風に呆れられてしまう。
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