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向かいの高層ビルの窓 時々見かける綺麗な人と 偶然同じバス亭で 二人きりになった時 いつもように 僕の視界に どこかの貴族の執事のような シルエットの影が現れる 「申し訳ございません その幸せは他の方がご予約済みでございます どこかの正社員になられましたら 改めてお越し下さいませ」 職場で噂を聞いた 誰かが昇進するらしい PCのキーボードの下から いつもように 僕の視界に どこかの貴族の執事のような シルエットの影が現れる 「申し訳ございません その幸運は他の方がご予約済みでございます どこか一流の学校を卒業なさる事があれば 改めてお越し下さいませ」 働いてた会社がつぶれた みんな平等に失業者 ハローワークの入り口で 張り切っていると いつもように 僕の視界に どこかの貴族の執事のような シルエットの影が現れる 「申し訳ございません その未来は他の方がご予約済みでございます ご両親が裕福になられたら 改めてお越し下さいませ」 Reserved Already reserved Not open to the public 詩でも書こうか ストリートミュージシャンはどうだろう? それともマンガ家でも目指してみようか いつもように 僕の視界に どこかの貴族の執事のような シルエットの影が現れる 「申し訳ございません その夢は他の方がご予約済みでございます もっとまともなご家庭に生まれて来る事があれば 改めてお越し下さいませ お待ちしております またのお越しを いつまでもお待ちしております」 Reserved Already reserved Not open to the public Forever, forever
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