6人が本棚に入れています
本棚に追加
出来事をどう捉えるかは自分次第なのか。
しょうもないケンカをした。
新婚生活始まって9ヶ月目、トータル4度目のケンカだ。
ケンカといっても、私はケンカだと思ってなかったのだが、
あちらが勝手にへそを曲げたのだ。
〜〜
ある週末の晩、1週間の疲れをためて帰ってきた私は最後の力を振り絞って料理を作った。
いかんいかん、事実確認したかっただけなのに、感情がだだ漏れだ。
料理は得意でないのだが、珍しく3品作った。
・肉じゃが
・焼き鯖
・うどん
うどんつゆはだしパックから作った。
20時には眠気を感じていたので早々に食べ、
夫の分は、うどんつゆをスープマグに入れ、うどんはゆがいたまま鍋に、残りもそれぞれの鍋に残していた。
〜〜
うとうとしていると、22時過ぎに夫が帰ってきた。
台所を一瞥して、
「どう食べるんかわからんから、着替えてくる間によそっておいて。」
んなわけあるかーい。
と思って、「えー」と言いながら眠気が勝って完全に寝落ちた。
深夜に目が覚めて確認すると、夫は料理を食べていなかった。
〜〜
寝ていても話しかけると返事が返ってくるので、
「夕飯食べんかったのね。」
と聞くと、
「どうやって食べるかわからないからよそっておいてって言ったのに、よそわないから食べなかった。」
と言ってご機嫌悪しようす。
何となく反射的に
「ごめん、眠かったんだもーん。」
とにこにこ謝ったが、ダブルベッドを占領、布団は分けてくれない。
歯を磨いて、仕方なく先ほどまで寝ていたソファでぐっすり寝た。
〜〜
まあ、朝になったら機嫌なおるかと思ったけれど、
私が用事で出かける前も、不貞腐れている。
あー、またこの話さない感じのケンカか…
っていうか、私これ、何か悪かったか?
料理作ったのに、「よそってくれないと食べれない」って、なに。
前は自分でよそって食べたじゃないか。
確かに22時過ぎて帰ってくる夫は疲れていたかもしれないが、私だって疲れてたから寝落ちしてるわけで。
うーん、無性に腹が立ってきたぞ。
メニューを紙に書いて、自分でよそえるようにして出かけた。
帰ったときに食べてなかったら…全面戦争だな。
〜〜
私には対面で愚痴る人がいない。
そこをわかってほしいんだが。
今の職場の人とは仕事の話以外しない。
前の職場の人は何でも話していたのに、こちらに来て日常会話をする人がいない。
実家・義実家には迷惑をかけたくない。
結局もやもやとして、頼るのは友人たちとのグループLINE。
〜〜
なるべく客観的に、と思って事実を書き並べてみた。
私と同様に、「どうよそっても食べれるでしょ 笑」と返ってきた。
そらそーだよな。
「なんか、自分の思い通りにしたいのかな…」
あー…そういう気はあるよな。
夫はやっぱりやばいやつやな。
「家帰ったら普通かもよ?」
どーかな、頑固だからな。
私も大して人のことは言えないけれど。
気が重い…
家帰りたくない…
まあ、食べてなかったら全面戦争、勝つまでやろう。
〜〜
帰宅すると、18時だというのに部屋は真っ暗、テレビがついていた。
病んでるのか…ないな、と思って扉を開けると、ソファで寝ていた。
ちょっと目が覚めていそうな気はするけれど、、、
料理を見ると、何一つ減っていない。
はい、戦ですね。
〜〜
戦と言っても、叩き起こしてあーだこーだ言い合うのは疲れる。
向こうが無視するなら、こちらも無視ですね。
18時ですが、お風呂に入って寝ましょう。
ソファ周りの電気を一切つけず、風呂に入って、1人でベッドへイン。
LINEで友人たちに状況報告し、
あ、料理、と思って暗い中台所へ移動した。
焼き鯖をゴミ箱に高い位置から捨て、
うどんつゆを流しにざっと捨てた。
料理に罪はないのだけれど…常温だったから、狸寝入りの夫に聞こえるように大きめの音を出しながら捨てた。
肉じゃがは朝火を入れていたから、暗い中でもう一度ぐつぐつと激しめに火を入れておいた。
〜〜
腹がたつ、と思うと寝れない。
暗い中スマホをいじる。
帰宅から2時間が過ぎた頃、
電気がついて、背後から近寄って、抱きついてきた。
「昨日はごめんよ。」
照れ照れしている。
謝ってきたからには許してやろう。
だが、戦モードになっているから、聞かずにはいられない。
「何で食べなかったの。今日も食べてないじゃん。」
「だって、食べ方わからなかったんだもーん。」
喧嘩売ってやがる。
重ねて売ってきてやがる。
「どうとでも食べれるでしょ。朝メモ残しておいたのに。」
「今日は昼間にでかけてきたから、食べるときがなかった。」
…
「ふーん。まあいいよ。今度は自分でよそってよ。あなたも疲れてたんでしょうけど、私だって疲れてるから寝落ちたんだからね。」
「うん、ごめん。今晩何食べる?」
「肉じゃが残ってるから食べなよ。」
「一緒に食べないの?」
「うん、お腹空いてないや。どうぞ。」
「じゃ、食べる。」
よし、ひと段落だな。
長引くかと思ったけれど、片ついたな。
LINEで友人たちに ほ う こ く だ。
〜〜
「結局、旦那さんは甘えてただけってことだね。」
…えーと、さっきまでの夫批判の勢いは…いずこへ…
「しっかり者だから、甘えられるんでしょ。」
私ら2人して毎晩のように寝落ちしますが…
私しっかり者ってことで良いんですかね?
「夫婦げんかは犬も食わないとはよく言ったもんだな。」
「結果惚気ってことでしょ。」
げ、側から見れば、、、そうか。。。
最終的に夫はなんてお子ちゃまなんだ、と思ったけれど、
たしかに、言いかえれば「甘えん坊」だな、、、
〜〜
恥ずかしい。
夫の愚痴言ったつもりが、ただの惚気扱い…
ああ、、、
たぶん、夫に好かれてるんだな。
うーん、何となくだけど、かわいいかもしれない。
最初のコメントを投稿しよう!