side Nagi …2…

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積極的な彼女に俺は驚き耳を抑えた。 (……ま、そりゃそーか) 変に納得していると、原も社員証をかざしながら不審げに俺に尋ねる。 「……なんかお前ら怪しくね?」 「別に」 「やけに親し気に見える」 「そうか?気のせいだ。朝のMTG(ミーティング)について話してただけ」 「そう言えば、C社の案件どうなった?急に仕様変更が入ったって?間に合うのか?」 「ああ、アレな。お前が手伝ってくれる筈だから大丈夫。課長にも言っといた」 「はぁ?オレかよっ!」 「チームの営業担当は滝さんだ」 「マジか……。持つべきものは『友』だなっ!」 明らかに仕事量が増えたくせに、ホクホクと上機嫌になった原を見る。 (素直なのは(コイツ)だろ……) そんなことを思いながら原には気付かれない様、俺は今日何度目か分からない溜息を吐いた。
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