夕方の神社

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 それを聞いた中嶋さんは直様に児童館を後にし、貴文くんがいなくなった神社へと駆け出して行くのであった。神社に着いた中嶋さんは黄昏色に染まる街を疾走(はし)り抜き息を切らしながら手を合わせ「弟を、貴文を返して下さい」と願う。 その願いは、聞き届けられることはなかった。 中嶋さんにとっての逢魔が時は終わることはない……  一生、弟のことを想い後悔しながら黄昏色に染まった心の迷宮(まち)を彷徨い続けるのだから……                                                                    おわり
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