寂れた商店街

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「ドニー君、ちゃんとノート書いてるの?」  ライアは黒板に文字を書きながら、振り返る事なく尋ねた。 「はい!ちゃんと書いてます!」  ドニーは立ち上がり叫んだ。  その手からはびっしょりとした汗が染み出てきている。 「分かった、座りなさい」  その言葉を聞き、ドニーは椅子に腰掛けると、リアンに向かい無理やり笑顔を作った。しかし、ドニーの笑顔はひきつっている。  リアンは怒られたくない一心で、ノートをテキパキと書いていった。  授業の終了を知らせるチャイムが鳴った。 「…では、終わります」  ライアは静かにそう言うと、二人に視線を送る事なく教室から出て行った。 「あぶなかった!」  そう言ったドニーは、台風が去ったかのような、安堵した表情をしている。 「あぶなかったね」  リアンは自分が注意されたかのように、未だ緊張した顔付きをしている。そんなリアンの表情を見たドニーは、溜息を付くと、自分のお尻を優しく撫でた。
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