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朱里「……ドクマリ」
朱里が蹲っている所に現れたのは、ドクマリ。
ドクマリは、朱里の隣に座り
ドクマリ「良かったな……あんな盛大な告白されてよ」
ドクマリが、先程の事を思い出すように朱里に話す。
すると、朱里は顔を上げてドクマリを見つめれば
朱里「……ドクマリ、私…良いのかな?」
ドクマリ「良いって、何がだよ?」
朱里「クッパさんに、告白されて……こんなワガママな女」
ドクマリ「……お前の気持ちはどうなんだよ。クッパに告白されて、嬉しくなかったのかよ?」
ドクマリの言葉に朱里は、頭を横に振った後、自分の近くにあった石を掴み持ち上げるとギュッと握る
朱里「嬉しいよ、凄く。私も、クッパさんの事……好きだから。好きだけど!」
ドクマリ「だけど?」
朱里「……きっと、私がクッパさんと付き合うと、クッパさんを不幸にするんだよ」
朱里は、握っていた手の力を緩めて小石を見つめながら、声を震わせる
朱里「クッパさんの事だからそんな事気にしないとか、大魔王だから大丈夫だとか言ってくれそうだけどクッパさんが平気でも私が平気じゃない!!
好きな方が後悔したり、不幸な目にあってる姿を想像したら正直振られた方がマシだよ。」
ドクマリ「なんで、クッパがお前と付き合う事で不幸になるんだよ」
朱里「えっ?」
ドクマリ「確かに、お前はワガママでドM更に悪戯好きで屋敷のトラブルメーカーおまけに意味もなく発狂しまくっているがよ。
クッパは、それ全部分かった上でお前に告白したんだろ。
よりにもよって、ファイターほぼ全員に聞かれるあのステージで」
ドクマリの言ってる事は事実だけどほぼ朱里の悪口。しかし、その口調は捻くれている感じの言い方ではなく、優しい言い方だった。
朱里「……ドクマリ」
ドクマリ「俺はクッパじゃねーから、クッパの気持ちなんて分からねーけどよ。
もしも、仮に、万が一、俺がクッパと同じ立場で朱里に恋して告白すんなら
そんなお前の不幸と思ってる気持ちなんか殴り飛ばす位、お前と一緒にいる選択すると思うがな」
ドクマリは、朱里の持っていた石を朱里の手に重ねれば普段は見せない笑顔を向ける。
朱里も初めてみるドクマリの優しい笑顔に思わず見つめていると
ドクマリ「クッパの所に行ってこいよ。それで、今俺に話した事クッパに言って聞いてこいよ」
朱里「…本当にクッパさんは後悔しないかな??私みたいなドMでワガママと付き合う事…」
ドクマリ「それも全部クッパに言ってこいよ。ここにいるだけじゃ、前にも後ろにも進めねーだろ」
ドクマリの言葉に、朱里は先程自分が決めていた言葉を思い出しスッと立ち上がれば
朱里「ドクマリ、ありがとう。私、クッパさんに今思ってる事全部吐き出してくる!!
そして、クッパさんに確認してくるね!」
ドクマリ「おぉ、行ってクッパ困らせてこいよ。今、ステージ終わったばかりでヘトヘトな所にお前のマシンガンQuestionクエッションでもトークでも好きな事言って打ちまくってこい」
朱里「うん!!」
ドクマリの言葉で背中を押されたおかげなのか、朱里らしい笑顔で河原から走り去って行く。ドクマリは先程朱里が握っていた石を見つめた後、それを握り。
ドクマリ「朱里……俺も異性としてお前の事好きになったんだがな」
と、誰もいない場所で呟くと音もなくクレイジーが現れる
クレイジー「やっぱり、そうだったのねー」
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