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ドクマリ「いたのかよ、左手」
クレイジーが現れても特に驚いた様子もなく、寧ろうっとしいという目でクレイジーを見て声をかける
クレイジー「へぇ、驚かないのね」
ドクマリ「神様って奴は気まぐれで退屈してんだろ?どうせ、俺が絶賛失恋モードになっているのを見て笑いにきたか
それとも、破壊の神様は朱里の幸せを破壊に行くか?させねーけどな」
言い方は軽いがとても冷静に、クレイジーを見据えて先には行かせないと手を広げ、戦うなら自分が相手になると告げるというドクマリの姿にクレイジーは愉快そうにしながら
クレイジー「あら、絶賛失恋モード中のアンタがクッパの恋を応援するの?
朱里の事、異性として好きなくせに
寧ろ、アンタはクッパの事嫌いなんじゃなくて?」
試すような言い回しに、ドクマリはハッと吐き捨てたように笑った後
ドクマリ「嫌いだよ、あんなデカい亀なんてな。てか、俺は屋敷にいるファイターほぼ全員好きじゃねー」
クレイジー「なら、どうして?」
ドクマリ「屋敷にいるファイターはほとんど嫌いだけど、惚れた女を不幸にさせたいほど落ちちゃ、いねーって事だよ。
朱里が俺じゃない誰かと付き合うのは正直言って悲しいけどよ、それ以上に俺は朱里の笑顔を守ってやりたいんだよ」
いつもの捻くれへそ曲がりの藪医者とは思えない台詞にクレイジーは思わず呆けた後、思わず吹いてしまい
その様子にドクマリは不審がる
ドクマリ「な、なんだよ」
クレイジー「だって、まさかアンタの口からそんな騎士ナイトみたいな言葉が出てくるなんて思わなかったから思わず吹いてしまったわ」
ドクマリ「へぇ、騎士ナイトな……良いかもしれねーな」
クレイジー「髭生えてて、白いヨレヨレの白衣、ボサボサ髪の騎士ナイトなんて、ダサい事この上ないと思うわ
でも、藪医者…アンタ変わったわね」
クレイジーの言葉に、ドクマリは襟を正して手袋をしっかりとはめて、拳を握ると
ドクマリ「俺が変わったんじゃない。朱里が変えたんだよ」
クレイジー「へぇ〜」
ドクマリ「で、どうすんだ?朱里の笑顔を壊しに行くって言うなら俺と戦う事になるぜ?」
ドクマリの睨みの聞いた言葉に、元々戦う気がなかったクレイジーは手をヒラヒラさせて戦う意志がない事を示したあと
クレイジー「そもそも、戦う気なんてなかったわよ。これでも、私は恋する者の味方なんだから」
ドクマリ「破壊の化身のお前が、恋する者の味方とか……崩壊の間違いじゃねーの?」
戦う意思がない事が分かれば、ドクマリは戦う構えを解いて馬鹿にするような感じでクレイジーに言う。
クレイジー「捻くれて減らず口な所は全く改善されてないわね」
ドクマリ「ふん……これが俺なんだよ。今更元ある性格を変えられるかよ」
クレイジー「ふぅーん。じゃぁ、あんたの意志を確かめるために、神らしい事聞こうかしら?」
クレイジーが戦う感じではないが、少し威厳なオーラを放ちながらドクマリを見据えたので、ドクマリも何も言わず見る
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